じぶんのミチ

人生を楽しく!とあるITエンジニアのこれまでとこれからを繋ぐ雑多な備忘録

AWS Direct Connect Gateway がリリース!

Direct Connect Gatewayサービス(以下DXG)がリリースされました!

しかも追加料金は不要のようで。

aws.amazon.com

Direct Connect Gateway ポイント

日本リージョンのDXを利用して世界中のリージョンに接続できるようになるのですが、 個人的に盛り上がったのは1VIFを複数VPCに接続できるようになったこと。

AWS環境とオンプレミス環境を専用線で接続するサービスであるDXですが、 従来、1VIF(1VLAN)につき1VPCという制約があったため、 複数VPCを利用するためには利用するVPC数だけVIFを用意する必要がありました。

キャリアの提供する安価な共有型専用線サービスは1VIFで提供されるため、 これまで複数VPC必要な場合には回線を追加する必要があるなど、費用積み増しが必要となり 頭の痛い問題となっていました。(他社に乗り換える??など)

DXG登場により、VPCを複数使いたいケースに対応できるようになり、 以下のような区分けになるかなーと。色々考え方はあるかと思いますが。

f:id:tkharu:20171117000754p:plain

とはいえ、共有型で接続する場合はオンプレミス側は単一VLANでアクセスするため 論理的な分割ができません。

完全にセグメントを分けたい場合や、グループ会社などでVPC間を完全分離したい場合は 共有型回線を複数回線契約したり、専有型回線を使ってVLAN分離するのが良さそうです。 あとは、VPC毎に帯域保証したい場合も、DXGでは厳しそうですね。

*上りはオンプレルータやスイッチでゴリゴリやれるかもしれませんが、下りはAWS側で制御できないとどうにもならないですかね。

Direct Connect Gateway 制限事項

いくつか制限はありますが、注意すれば問題なさそうです。

  • 同一AWSアカウントのVPCである必要がある
  • VPC間の通信はDXG経由で折り返さない
    (オンプレミスやインターネット、VPCピアリング経由とする必要がある)
  • 同じDXGを参照するVPCではアドレスを重複させられない

今後のアップデートにも期待したいですね。

ということで

久しぶりにネットワーク周りで「おぉ!」となったアップデートでした。

さらに、プライベートリンクなるものもリリースされ、余力あれば何か書きたいと思います。

aws.amazon.com

AWSネットワークも盛り上がってきました!